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竹を細く割って、薄く仕上げた竹ヒゴを編み、大小さまざまな形の作品を作る。ひとつひとつ丁寧に、全て手作業で作りあげる『別府竹細工』は、編み目がとても繊細で、息をのむほど美しい。

日用品から美術工芸品へ 別府で発展した地場産業

緻密な編み目と優美な曲線が特徴の、大分県が誇る伝統工芸品『別府竹細工』。温泉天国・別府の地で江戸時代から湯治客の日用品として発展し、明治時代には、みやげ品として確立していった。1967年(昭和42年)には名人・生野祥雲斎(しょうのしょううんさい)が人間国宝となり、日用品から美術工芸品として価値が見出された。別府には日本で唯一、竹工芸を専門的に学べる『大分県立竹工芸訓練センター』がある。ここで学び、現在は工房『竹楓舎(ちくふうしゃ)』を主宰し、竹かごを製作しているのが大谷健一さん。『別府竹製品協同組合青年部』の部長も務めている。15年前、埼玉から大分に移住して訓練校に入学。卒業後は、伝統工芸士の油布昌伯(ゆふしょうはく)氏に師事し、5年後に独立した。

大谷さんの人生を変えたともいえる別府竹細工。その魅力は日本人だからこそ表現できる繊細さだという。「全て手作業なのに、できあがった作品は寸分違わぬ目の形。優雅な曲線からは、竹の持つ緊張感が伝わってくる。これらは手先が器用で真面目な日本人だけが作ることのできる、素晴らしい技術だと誇りに思います」と大谷さん。竹細工は定番のかご以外に、アクセサリーやインテリアも登場している。日用品から工芸品、趣向品まで繊細な美しさはそのままに、時代に合わせて変わりゆく竹細工を愛でる楽しみがそこにある。

竹かご制作工房 竹楓舎

一級竹工芸技能士の大谷健一さんが主宰する工房。日常使いの竹かごを中心に、シンプルで毎日の暮らしに馴染み、やすらぎを感じられるようなモノづくりを目指す。作品は直売の他に、年に2~3回全国各地で開催される展示会で販売する。

  • 非公開

  • 非公開

別府竹細工取り扱いスポット

別府市竹細工伝統産業会館

別府竹細工作品を展示するほか、「歴史」「素材」などのコーナーを設けて竹と人との関わりを紹介。竹細工の撮影ができるコーナーも。

  • 大分県別府市東荘園8-3

  • 0977-23-1072
  • 8:30~17:00

  • 月(祝の場合は火)

  • 30台(無料)

Bamboo bamboo(バンブー バンブー)

約10人の竹細工作家の作品を取り扱う。ライフスタイルに合った竹製品を発信するべく、しゃもじなどのキッチン用具も販売。

  • 大分県別府市中央町1-30 堀ビル1F

  • 0977-22-5610
  • 10:00~18:00

  • 火ほか不定休あり

  • なし

SELECT BEPPU

大分県内のアート作品や工芸品を販売。オリジナルの竹製品もそろう。2階にはアーティストのマイケル・リンのふすま絵を展示(観覧料¥100)。

  • 大分県別府市中央町9-33

  • 0977-80-7226
  • 11:00~18:00

  • 火(祝は営業)

  • なし

かごの竹苑(ちくえん)

竹製品や民芸品の卸問屋『有限会社 竹苑』内にあるギャラリー。名工による匠の竹細工も取り扱う。『やよい天狗通り』に姉妹店あり。

  • 大分県別府市石垣東10-4-38

  • 0977-25-1611
  • 9:00~17:00

  • 第2・4土、日祝(やよい店は土日祝営業)

  • 10台(無料)

2017年10月1日時点の情報です

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