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古くは武術の鍛錬や武器として、現在では、心身を鍛錬する弓道に欠かせない道具として親しまれる『都城大弓』。2メートルを超える力強い姿には、弓師の技と思いが込められている。

凛とした緊張感をつくるしなやかで美しい曲線

豊かな土壌に恵まれた都城では、竹弓や木刀などの工芸品の生産が盛んに行われている。なかでも、竹弓の生産量は国内の約7割と日本のトップシェアを誇り、1994年(平成6年)に『都城大弓』として国の伝統工芸品に指定された。歴史は古く、薩摩武士の武具として江戸時代初期に製法が確立。その技術は時代を経て発展しながら、現在まで引き継がれている。
原料は真竹と櫨(はぜ)。竹切りから始まり、削り・打ち込み・仕上げまで200以上もの工程と長い年月をかけて完成する。特徴的な曲線は、竹を縄と楔(くさび)で締め付け、手と足を使って曲げる。ほぼ全ての工程が手作業で、1人の弓師により行われる。
現在、都城大弓の伝統工芸士は4人。そのうちの1人である南﨑(みなみざき)裕一さんは、弓師になり約20年。『南﨑寿宝大弓製作所』の4代目として伝統を受け継ぐ。都城大弓の形は基本を外さなければ弓師の個性を出すことができる。「見た目の美しさはもちろん、弦音(つるね)(弓を打つことで鳴る音)に魅力を感じる方もいれば、弦の引き心地にこだわる方もいる。射手の方それぞれの理想を追求しています」と弓作りの魅力を語る。
都城大弓は完成が終わりではない。射手が使うことにより、真の姿が現れるのだという。美しさと実用性を兼ね備える、生きた工芸品なのだ。

南﨑寿宝(みなみざきじゅほう)大弓製作所

1922年(大正11年)に創業し、南﨑美利、操、寿宝と受け継ぎ、現在は4代目の裕一さんが代表を務める。深い"裏反り"と扱いやすい重さを意識した都城大弓を作る。作品は受注制作のほか、工芸品の展示会で販売も行う。

都城大弓取り扱いスポット

技の見学館

都城大弓をはじめ、家具や都城木刀、焼酎などの都城が誇る工芸品と特産品を展示。併設の『道の駅都城』で工芸品の展示販売も行う。

  • 宮崎県都城市都北町5225-1

  • 0986-38-4561
  • 9:00~17:00

  • なし

  • 159台(無料)

みやざき物産館KONNE(コンネ)

宮崎県の工芸品や加工食品、酒類など約2,500種を販売。新商品や旬のフルーツも取り扱い、県内外から多くの客が足を運ぶ。

  • 宮崎市宮田町1-6 宮崎県庁8号館1F

  • 0985-22-7389
  • 9:00~19:00、土日祝9:30~18:30

  • なし

  • 県庁外来駐車場を利用(無料)

都城歴史資料館

発掘調査による出土品や戦争関連資料など、都城の歴史や文化を伝える資料を展示する。

  • 宮崎県都城市都島町803

  • 0986-25-8011
  • 9:30~17:00(最終入館16:30)

  • 月(祝の場合翌日)、年末年始

  • ¥

    大人¥210、高校生¥160、小中学生¥100

  • 20台(無料)

2018年2月1日時点の情報です

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