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ソラタネについて

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宮崎市の北部にある、江戸時代に佐土原藩の城下町として栄えた佐土原町。その佐土原町上田島に伝わるのが、『佐土原(さどわら)人形』だ。長年にわたって守られ、愛され続ける人形には味わい深い魅力がある。

佐土原の歴史に関わり長く愛され続ける人形

『素朴でかわいらしい姿と鮮やかな色彩が特徴的な『佐土原人形』。代表的な『饅頭喰い人形』は、「お父さんとお母さん、どちらが好き?」と問われた子どもが、手にしていた饅頭を二つに割って「割れた饅頭、どちらが美味しい?」と問い返した微笑ましい逸話から誕生したという説がある。佐土原人形には『節句人形』や『縁起人形』のほかに、江戸時代に城下町だった佐土原で歌舞伎が栄えたことに由来する『歌舞伎人形』など、町の歴史に関わるものもある。
約400年前、朝鮮の役で渡来した高麗人たちが佐土原の高麗(これ)町で人形を作ったことが始まりといわれる。明治~大正時代には14軒の窯元や工房があったが、戦後に多くが廃業し、現在は佐土原町内に2軒が残るのみだ。
うち1軒の『工房 陶月』では、宮崎県伝統工芸士に認定される小玉清勝(きよかつ)さん・好子さん夫婦が50年にわたって人形作りに励む。陶月の作品は伝統的な人形のほか、かわいらしい動物などオリジナリティを加えた作品もある。「伝統を繋げようという気持ちよりも、楽しいからこの仕事を続けているんです。夜中にふとアイデアがひらめいて作業することもあるんですよ」と好子さんがにっこり教えてくれた。そんな人形作りの楽しさが、作品の優しく穏やかな表情から伝わってくる。

工房 陶月(とうげつ)

JR佐土原駅近くにある工房。小玉清勝さんは、佐土原人形の伝統を繋ぐために小学校で絵付けの指導も行う。店内では小玉さん夫婦の作品を販売するほか、明治期に作られた貴重な佐土原人形も展示する。『逆鉾九面(さかほこくめん)』という霧島神宮で人気の縁起物の製作も手掛ける。

  • 宮崎市佐土原町下田島19880-3

  • 0985-73-2395

  • 10:00~17:00

  • 不定

  • 1台(無料)

佐土原人形取り扱いスポット

宮崎市佐土原歴史資料館

『鶴松(かくしょう)館』『商家資料館(旧阪本家)』の2施設からなる。佐土原城二の丸居館の一部を復元した『鶴松館』では大広間に佐土原人形を展示。

  • 宮崎市佐土原町上田島8227-1

  • 0985-74-1518(鶴松館)

  • 9:00~16:30(最終入館16:00)

  • (月)~(金)((土)(日)(祝)のみ開館)

  • 70台(無料)

宮崎市城の駅 佐土原いろは館

佐土原町をはじめ、西都市や遠くは小林市の農産物・特産品を販売。佐土原人形も一部取り扱う(数に限りがあるため売切れの場合あり)。

  • 宮崎市佐土原町上田島1387-1

  • 0985-74-4649

  • 9:00~18:00

  • 2019年1/1(祝)~1/3(木)

  • 30台(共用、無料)

みやざき物産館 KONNE(コンネ)

宮崎県庁内のアンテナショップ。特産品や食品、加工品が約2,500種そろう。工芸品コーナーでは『工房 陶月』の佐土原人形を販売。

  • 宮崎市宮田町1-6 宮崎県庁8号館1F

  • 0985-22-7389

  • 9:00~18:30

  • 2019年1/1(祝)

  • 宮崎県庁の外来駐車場を利用

2018年12月1日時点の情報です

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