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ソラタネについて

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『長崎くんち』『精霊流し』と並び、長崎三大行事に数えられる『ハタ揚げ』。そこで使われるのが『長崎ハタ』だ。オランダ国旗と同じ、赤・白・青を基調とした紋様には、長崎独自の文化を垣間見ることができる。

長崎伝統のハタ合戦で競うための『けんか凧』

長崎では凧(たこ)のことを『ハタ』と呼ぶ。凧というと正月に子どもが遊ぶ様子をイメージする人が多いと思うが、ほかの凧と糸を切り合う『ハタ合戦』が長崎でいう凧揚げだ。長崎ハタは『けんか凧』ともいわれ、ガラスの粉を『ヨマ(糸)』にのり付けして強化した『ビードロヨマ』を揚げ糸に使うのが特徴。江戸時代には、ハタ合戦のあまりの熱狂ぶりに禁止令が出たほど。現在は長崎の年中行事として、春に年1回のハタ揚げ大会が行われている。
その起源は1600年代前半頃、出島オランダ商館の従者としてやって来たインドネシア人から伝えられた。ハタの紋様もオランダの国旗やオランダ船の信号標識旗をデザイン化したと思われるものが多く、異国との交流が盛んだった長崎の特色が表れている。
港景色を見下ろす風頭(かざがしら)公園(長崎市)のそばに、1907年(明治40年)創業の老舗『小川凧(はた)店』がある。そこで3代目を受け継ぐ小川暁博(あきひろ)さん。最近は験担ぎやインテリアとしてハタを購入する人が多いが、飛ばしてこそ魅力がわかるのだと話す。
「ハタが空に舞う姿を見ると実に気分爽快。ヨマを持ち"ずんずん"とした手応えを感じた時に、そのハタのでき映えがわかるんです」と小川さん。その昔禁止令が出たほどに、人々を魅了する空中の闘いをぜひ見たいものだ。

小川凧店

長崎ハタやハタ作りの道具、世界の凧を展示する『長崎凧資料館』内に作業所を構える。大きなハタから小さな豆ハタまで、小川さんが作るバラエティ豊かな長崎ハタの販売も行う。実際にハタ作りの様子を見学することも可能で、事前申込みでハタ作り体験もOK。

  • 長崎市風頭町11-2

  • 095-823-1928

  • 9:00~17:00

  • なし

  • 10台(無料)

長崎ハタ取り扱いスポット

長崎凧 大守屋(おおもりや)

ハタ職人の大久保 学さんが作る長崎ハタを販売。ハタ作り体験もでき、一人一人にその歴史や作り方を指導する(1人1枚¥3,500~)。

  • 長崎市古川町4-2

  • 095-824-2618

  • 10:00~20:00 ※体験は3日前までに要予約

  • 不定

  • なし

チョコレートハウス Spectacle(スペクタクル)&カフェ Bridge(ブリッジ)

長崎ハタをモチーフにした商品など、長崎らしいパッケージのチョコレートに定評がある。

  • 長崎市魚の町7-17 みやまビル1F

  • 095-895-5071

  • 10:00~19:00(LO18:00)

  • 1/1(祝)

  • なし

中(なか)の家(や)旗店(はたてん)

大漁旗や社旗などを製造する旗の専門店。店舗では小川凧店の長崎ハタの販売も行っており、雛人形など季節小物や置物なども扱う。

  • 長崎市鍛冶屋町1-11

  • 095-822-0059

  • 9:00~19:00、(日)(祝)10:30~18:00

  • 1/1(祝)、2(水)

  • なし

2019年1月1日時点の情報です

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