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ソラタネについて

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“ラッキョウ型”と呼ばれる、丸みを帯びた独特の形の『佐世保独楽』。1993年(平成5年)に長崎県の伝統的工芸品に指定され、地元佐世保のみならず、日本を代表する民芸品として知られている。

頭でっかちで足が長い闘うためのユニークな形

「息長勝問勝競(いきながしょうもんしょうくら)べ」。何とも小気味よいこの言葉は、佐世保独楽を廻す際の掛け声。どれだけ長く廻せるか、全身全霊をかけて勝負しようという意味が込められている。
その形は“ラッキョウ型”と呼ばれ、逆さに持って投げると、ひとりでに起き上がって廻る珍しい独楽。佐世保では、勝負をするための“喧嘩独楽”として親しまれている。廻っている相手の独楽に自分の独楽をぶつけて割るのが喧嘩独楽本来の遊び方。そこで独楽を頑丈にするために、素材には硬くて重いマテバシイという樹木を使用し、先端に鋭い鉄を打ち込む。頭の部分は中国の陰陽五行説にちなみ、青(緑)、赤、黄、白(素材の地色)、黒の5色が施されているのも特徴だ。
現在、佐世保独楽を製作するのは『佐世保独楽本舗』の1軒のみ。1915年(大正4年)に初代が独楽専業部門を立ち上げ、今は3代目の山本貞右衛門(さだうえもん)さんが跡を継ぐ。伝統柄だけでなく干支や節句の絵付けなど、時代に合わせた独楽も製作。「観賞用に購入される方が多いですが、子どもたちには廻して遊んでほしい。喧嘩独楽を通して、社会のルールを学ぶことができるんです」と貞右衛門さん。伝統的な遊びが少なくなった今、子どもに佐世保独楽を通じて“生きた遊び”を楽しんでほしいと、今日も作り続ける。

佐世保独楽本舗

100年以上の歴史をもつ老舗。松浦鉄道が走る高架下に工房がある。シーズンに合わせてかわいらしく絵付けをしたものやアクセサリー型のものなど、種類豊富な佐世保独楽を展示販売。小学校に独楽作りの指導に出向くなど、佐世保独楽の伝統を繋げる普及活動も行う。

  • 長崎県佐世保市島地町9-13

  • 0956-22-7934

  • 9:30~18:30

  • 日、不定

  • 2台(無料)

佐世保独楽取り扱いスポット

させぼ四季彩館

焼き物の里・三川内に位置する物産センター。三川内焼や佐世保独楽などの工芸品をはじめ、特産品や地元の新鮮な農産品を販売する。

  • 長崎県佐世保市三川内本町289-1

  • 0956-30-7744

  • 9:00~18:00

  • 年末年始

  • 共同駐車場あり(無料)

長崎県物産館

佐世保独楽のほか、長崎県内の特産品を約2万点販売する。長崎駅前のバスターミナルビル2階とアクセス抜群でおみやげ選びに最適。

  • 長崎市大黒町3-1 県営バスターミナル2F

  • 095-821-6580

  • 9:00~18:00

  • 年末年始

  • なし

御菓子司 松月堂

1905年(明治38年)創業の老舗。『かすていら』『まるぼうろ』『入船』が名物。佐世保独楽をかたどった『させぼ喧嘩ごま』(¥255)も販売する。

  • 長崎県佐世保市上京町5-6

  • 0120-55-4458

  • 8:30~18:30

  • なし

  • 2台(無料)

2019年4月1日時点の情報です

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