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古くから大和鍛冶(やまとかじ)が集まり、その技術を発展させてきた“鍛冶のまち”播州三木(ばんしゅうみき)。現在、三木市内で製造される用途多彩な金物は『播州三木打刃物(ばんしゅうみきうちはもの)』といわれ、生み出される製品は国内外から評価されている。

末永く使い続けたい、手になじむ本物の道具

『播磨国風土記(はりまのくにふどき)』にもあるように、古代より鍛冶が盛んであった播州三木。5世紀頃に韓鍛冶(からかぬち)が渡来し、大和・韓両方の技術を融合させたという。そして16世紀末、羽柴秀吉による三木城攻めのあと、町の復興のために各地から大工が集結すると、彼らの道具を作る鍛冶職人も増え、金物の町はさらなる発展を遂げた。
現在、製造されている播州三木打刃物は鋸(のこ)、鑿(のみ)、鉋(かんな)、鏝(こて)、小刀などプロが扱う大工道具から、包丁や鎌、ハサミ、ナイフなど一般家庭での調理や園芸、DIYなどに使われる刃物まで多岐にわたる。
現在市内で唯一、鍛造(たんぞう)から手作業で包丁を作るのは、『田中一之(かずゆき)刃物製作所』の田中誠貴(しげき)さん。鎌製作所の4代目として生まれ育ったが、3代目である父が時代のニーズに合わせ包丁鍛冶へと移行。その意思を継いだ誠貴さんは、他県の伝統工芸士のもとで包丁職人として修業を積んだ。既成概念にとらわれない独自の感性で、『GUSTAV(グスタフ)』『よいこのロリィタほうちょう』など斬新なデザインの包丁を手掛け、若者のファンも多い。
「伝統製法による確かな切れ味を守りつつ、オリジナリティも追求していきたい。今後は趣味や専門分野などに、より特化した商品を開発できれば」と誠貴さん。若き職人の新しい挑戦と、播州三木打刃物の今後に注目だ。

田中一之刃物製作所

三木で明治時代より代々続く刃物製作所。3代目である一之さんの代で屋号を『田中一之刃物製作所』と改め、一之さん亡きあと、息子の誠貴さんが4代目に就任。若い感性を活かしながら温故知新の包丁作りに励む誠貴さんのもとには、海外から見学者が訪れることも。

  • 兵庫県三木市別所町石野875

  • 0794-82-5660(見学は要問い合わせ)

  • 12台(無料)

播州三木打刃物取り扱いスポット

金物展示即売館

『道の駅みき』2階。市内の製作所やメーカー約80社、約20,000アイテムに及ぶ市内随一の品ぞろえで金物製品を販売。専門スタッフも常駐。

  • 兵庫県三木市福井三木山2426 道の駅みき2F

  • 0794-82-7050

  • 9:00~17:00

  • 年末年始(5、6日間)

  • 180台(無料)

ここいら ~COCO-ira~ (三寿ゞ(みすず)刃物製作所内)

国の登録有形文化財である築130年の建物で、包丁メーカー店主の鍛冶屋仲間の金物を中心に展示販売。商品解説や周辺の観光案内も。

  • 兵庫県三木市本町2-9-36

  • 0794-82-0442

  • 10:00~17:00

  • 1台(無料)

みきかじや村 TOOL SHOP

オンラインショップ『みきかじや村』で販売する三木金物商品を見て、触って使い心地を体験できる。ここでしか購入できないお宝商品も。

  • 兵庫県三木市大村58-14

  • 0794-83-1123

  • 9:00~12:00、13:00~17:00、第1土・翌日曜 9:00~17:00

  • 土日祝 ※第1土・翌日曜は営業

  • 5台(無料)

三木特産金物センター

鋸(のこ)、鉋(かんな)、鑿(のみ)など専門的な大工道具から、家庭用の包丁やハサミ、ナイフなど三木金物を中心とした金物がそろう。刃物の修理も受付。

  • 兵庫県三木市福井1921-1

  • 0794-83-1088

  • 8:30~18:00

  • 1/1(祝)

  • 20台(無料)

2019年5月1日時点の情報です

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