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江戸時代に制作が始まった『佐賀錦』。明治期に一度中断されたものの、大隈重信によって再興され、ロンドンで日英大博覧会が開催された際に出品。その作品が『佐賀錦』と名付けられ、定着した。

和紙と絹が作り出す絢爛豪華な織物

艶と光沢があり、織物のなかでも華美な印象を受ける『佐賀錦』。経糸(たていと)に金、銀、漆を貼った和紙を裁断したもの、緯糸(よこいと)に染色した絹糸を使って手織りするのが特徴だ。草履やバッグなど、おもに小物の装飾として使われる。その始まりは江戸時代末期のこと。肥前(佐賀県)鹿島鍋島家9代目藩主の正室・柏岡の方が病床に伏せていた際、部屋の網代組(あじろくみ)の天井を見て発案されたと伝えられる。
佐賀錦は木製の織り台と糸、竹へらを使って制作する。おもな紋様は『網代(あじろ)』『亀甲(きっこう)』など数十種類。経糸を織り台に張り、竹へらを使って緯糸を組むという工程を幾度も繰り返し、緻密な模様を織り上げる。根気のいる手仕事なので一日に織ることができるのはごくわずか。作品によっては1年かけて完成するものも。
1993年(平成5年)、佐賀錦は県の伝統的地場産品の指定を受け、普及と育成を目的に『佐賀錦振興協議会』が設立。会員は約180名を数え、後継者の育成にも努める。「佐賀錦は色や紋様で華やかにもなるし、シックにもなる。伝統的なものだけでなく現代的なアレンジを加えたデザインも。飽きのこない美しさがあることを広く知ってもらえたら」と会長の松本美紀子さん。手織りの素朴な風合いの中にも品格が漂う、まるで“大和撫子”のような織物といえよう。

佐賀錦振興協議会

『旧牛島家』にギャラリーを設け(2020年1月31日(金)まで)、佐賀錦の作品を展示販売。営業時間中は随時実演販売も行う。年に一度の初心者講習や定期的な織物教室を開催し、後継者育成にも努める。ギャラリーでは、織り体験、キーホルダー作り体験(¥1,000)もできる。

  • 佐賀市柳町2-9

  • 0952-22-4477

  • 9:00~17:00

  • 月、祝の翌日、12/29~1/3

  • 40台(無料)

佐賀錦取り扱いスポット

肥前通仙亭(つうせんてい)

佐賀が生んだ煎茶の祖・売茶翁(ばいさおう)の情報発信を行う施設。お茶菓子付き『煎茶体験セット』(¥500)が人気。佐賀錦を含む地場産品も展示。

  • 佐賀市松原4-6-18

  • 0952-65-2152

  • 9:00~17:00

  • 月(祝の場合翌日)、年末年始

  • 25台(無料)

佐賀工房 バルーンミュージアム店

いつでもバルーンを体感できるミュージアム。1階のショップではバルーングッズをはじめ、佐賀錦などの工芸品や佐賀の特産品を販売。

  • 佐賀市松原2-2-27

  • 0952-37-0007

  • 10:00~20:00

  • なし

  • 提携駐車場あり(¥1,000以上の買物で無料)

村岡屋

佐賀錦をイメージした『さが錦』が名物。誕生から40余年、モンドセレクション最高金賞を連続で受賞するなど佐賀を代表する銘菓に。

  • 佐賀市駅南本町3-18(本店)

  • 0952-22-4141

  • 9:00~19:00

  • なし

  • 10台(無料)

  • 他の店舗情報は村岡屋HPを参照

2019年11月1日時点の情報です

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