ホーム

ソラタネについて

連載コンテンツ

1587年(天正15年)に、黒田如水(じょすい)(官兵衛)が築城し、城下町として栄えた中津。この地で藩の特産品として誕生したのが『中津和傘』。竹を使った繊細な骨組みと艶やかな和紙の取り合わせに魅了される。

着物からジーパンまでどんな装いにも似合う傘

平安時代頃に中国から伝来したといわれる和傘。当時のものは開閉ができず、日除けや魔除け、権威の象徴として利用されたという。その後、室町時代に日本独自の技術によって進化し、現在の用途で使われるように。江戸時代中期には生活必需品として町人に広く普及していった。『中津和傘』が誕生したのは1812年(文化9年)頃のこと。藩は財政難のため、特産品を奨励する政策を開始。中津には傘の材料である竹、和紙、油、柿渋などが調達できる環境が整っていたため、和傘の製作が始まった。最盛期の昭和初めには約70軒もの和傘屋があったが、洋傘の普及により次第にその数は減少。2003年(平成15年)には、九州唯一だった和傘屋も廃業してしまう。
25年前、横浜から中津にUターンした今吉(いまよし)次郎さんは中津和傘の廃業のことを知り、「城下町中津のシンボルである和傘を復活させよう」と、有志8人で『和傘工房 朱夏(しゅか)』を立ち上げた。番傘や蛇(じゃ)の目傘だけでなく、日傘やランプシェードなど幅広い作品を制作する。
「日本の伝統を日常に取り入れてもらえるよう、現代になじむような製品やデザインに仕上げています」と今吉さん。“和装に合わせる傘”から“洋服に似合う傘”へと進化した和傘が、新たな中津の象徴となる日も近い。

和傘工房 朱夏(しゅか)

大分で唯一の和傘工房。中津和傘をはじめ、和傘をアレンジしたあんどんやランプシェードを制作販売。最近は雨傘としても使える日傘を制作し、「軽量でオシャレ」と女性を中心に人気を集めている。そのほかにも、祭り用の傘や舞台で使う踊り傘なども制作する。

  • 大分県中津市鷹匠町901-1

  • 0979-23-1820

  • 10:00~17:00

  • 不定、年末年始

  • 2台(無料)

中津和傘取り扱いスポット&体験

美味創匠 朱華(しゅか)

築100年の古民家を改装した食事処。『和傘工房 朱夏』制作のランプシェードなどを眺めながら、旬の素材を使った創作和食を楽しめる。

  • 大分県中津市豊後町876

  • 0979-22-3239

  • 11:00~14:00、17:00~20:00

  • 不定、年末年始

  • 4台(無料)

中津の城下町散策とミニ和傘あんどん作り体験

『ミニ和傘あんどん』作り体験ができる。体験後は昼食と城下町散策へ(和傘レンタル付き)。

  • 大分県中津市鷹匠町901-1
    (集合場所/和傘工房 朱夏)

  • 0979-23-1820(和傘工房 朱夏)

  • 要問い合わせ(10日前までに要予約)

  • ¥12,000

日ノ出町商店街

JR中津駅のそばに位置するアーケード街の一角で、空き店舗を利用して『和傘工房 朱夏』の和傘やあんどんを展示。自由に見学できる。

  • 大分県中津市日出町

  • 0979-23-1820(和傘工房 朱夏)

  • 14:00~20:00頃

  • なし

  • なし

2019年12月1日時点の情報です

関連記事

琉球生まれ、大分育ちの貴重な畳素材

気高さを秘めた緻密な模様に心打たれる

もっと見る