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『みかわち焼』は、天草陶石を原料にした白磁に、絵付けや装飾を施した焼き物。400年もの長い歴史を誇り、現在も、長崎県・三川内一帯に約30の窯元が存在。個々で個性豊かな工芸品を作り続ける。

西欧の人々をも魅了した平戸藩の御用窯

透き通るような白い磁器とコバルトブルーの美しい絵柄に魅了される、『みかわち焼』。かつては平戸藩の御用窯であり、藩主や諸大名への献上品や南蛮貿易の輸出品として技術を洗練。国内のみならずヨーロッパでも高い評価を得た。そのルーツは16世紀末、豊臣秀吉が朝鮮出兵を行った際に、大名らが半島から連れて帰った陶工たち。平戸藩では、領主の松浦鎮信(まつらしげのぶ)が連れ帰った陶工の一人・巨関(こせき)が平戸の中野地区に窯を築いたのが始まりといわれる。みかわち焼は、中国風の服装や髪型をした『唐子(からこ)』の絵付けをはじめ、『平戸菊花飾細工』『透かし彫り』など、目を見張るほどの繊細な技法に魅了される。藍色の絵付けには『呉須(ごす)』という鉱物の顔料を使うことも特徴だ。技術は脈々と受け継がれ、各窯元では現代に即した焼き物の制作に勤しむ。
三川内皿山地区の『平戸洸祥団右ヱ門(ひらどこうしょうだんうえもん)窯』は、平戸藩御用窯の創立に携わった陶工の直系にあたる窯元。現在は18代目の中里(なかざと)太陽さんが当主を務め、伝統技法を守りながらも現代のニーズに合った使い勝手の良いモノ作りを目指す。「冷たい印象を持たれがちな磁器だからこそ、人の“匂い”がするような作品を作りたい」と中里さん。磁器のクールな見た目とは裏腹に、手にとると、丸みを帯びたなめらかな質感から温もりも感じられる。

平戸洸祥団右ヱ門窯

平戸藩御用窯が開窯した1622年(元和8年)当時の陶工・中里エイこと高麗媼(こうらいばば)の直系にあたる窯元。『平戸菊花飾細工』や『平戸置き上げ』を特徴に、伝統技法に根ざしながらも新たなモノ作りにこだわる。作品は展示場での直売やネット通販での購入が可能。

  • 長崎県佐世保市三川内町889

  • 0956-30-8606

  • 9:00~17:00

  • 12/29(日)~1/3(金)※来店前に連絡・確認を

  • 3台(無料)

みかわち焼取り扱いスポット

道の駅 させぼっくす99

みかわち焼のほか、佐世保の特産品やおみやげが充実。フードコートでは『海上自衛隊カレー』やレモンステーキなどご当地グルメも満喫。

  • 長崎県佐世保市愛宕町11

  • 0956-42-6077

  • 銘品館8:00~19:00、フード館7:00~19:00

  • なし

  • 88台(無料)

佐世保市うつわ歴史館

佐世保の縄文時代の土器から現代のみかわち焼まで、うつわの歴史やみかわち焼の制作工程を映像と模型で紹介し、全国の焼き物も展示。

  • 長崎県佐世保市三川内本町289-1

  • 0956-30-6565

  • 9:00~17:00

  • 12/29(日)~1/3(金)

  • 40台(無料)

三川内焼伝統産業会館

江戸から明治にかけての作品展示や、各窯元の作品を展示販売。絵付け体験(¥1,500)や透かし彫り体験(¥2,600)もできる(各送料別)。

  • 長崎県佐世保市三川内本町343

  • 0956-30-8080

  • 9:00~17:00

  • 12/29(日)~1/3(金)※体験は10日以上前に要予約

  • 200台(無料)

ふらんす菓子 パティスリーヒロ

オレンジ色の建物が目印。この道40年のシェフが手掛ける本格洋菓子がそろう。イートインも可能で、みかわち焼の器でケーキを味わえる。

  • 長崎県佐世保市三川内本町37-2

  • 0956-30-6200

  • 10:00~19:00、※12/30(月)~1/3(金)は変更の場合あり

  • 水、1/1(祝)

  • 6台(無料)

2020年1月1日時点の情報です

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