ホーム

ソラタネについて

連載コンテンツ

360度に花々。2014年の国東半島芸術祭で生まれた作品。かつて半島に仏教を取り入れたように新しい作品を迎え入れたともいえる。

山や街中を走ってきた目に、海の色が新鮮に映る。周防灘を左に見ながら走る国道213号線は、屈指のドライブルート。縁結びの神様である粟嶋社などがあることから、約20キロが『恋叶(こいかな)ロード』と名付けられ、立派な看板まで立てられている。
『チームラボギャラリー真玉(またま)海岸』では芸術性が高いデジタルアートで全国的に活動するチームラボの作品を展示する。同様の試みは日本各地にあるが、常設されているのは珍しい。空間に一歩、足を踏み入れると、四面をぐるりとスクリーンに囲まれた。画面上に国東半島に生息する花が次から次に現れる。蕾が現れたかと思うとあっという間に花弁を開き、小さくなって消えていく。いきいきと描かれるのは22種の花模様で、1時間で一年間を表現する。日本画のような雰囲気に、豪華絢爛な鮮やかさがミックスしたデジタルの花絵巻だ。あらかじめプログラムはあるものの、人の動きに反応し、表情を変えながら、その場で描かれるアートだ。だからひとつとして同じ景色はない。歩き回りながら見たり、座って見たり。鑑賞者を取り込むこの空間自体がその場限りの作品となる。あなたが加わることでどんな作品が生まれるだろうか。

夕日が砂浜を茜色に染めあげていく

『日本の夕陽百選』にも選定されている。11月の日の入りは17:00~17:30ごろ。1時間前からスタンバイしておこう。

『恋叶トンネル』という名の“SNS映え”するウワサのスポットへ。ここは国道と並行する人道トンネル。内部に15の壁画が描かれていて、その前に立てば目を引くような一枚が撮れるのだ。これらは公募され、県立高田高校美術部が制作。恋にちなんだパステル調のポップな絵がかわいい。最初の年に5作品が発表され、その後好評なため、翌年10作品が追加された。 
太陽が水平線近くへ降りてくると、『真玉(またま)海岸』にどんどん車が集まってきた。県外ナンバーも多い。すでに三脚を立てて撮影場所にどっかり座り、ベストショットを待つ人もいる。海が東に位置する大分県下で唯一、海に沈む夕日が見られるスポットとはいえ、こんなにもファンがいるのかと驚いたが、すぐに納得した。真玉海岸は遠浅の干潟。引き潮になるとあちこちに海水が残り、砂との縞模様をつくる。わずかな水面に反射する太陽や砂の模様、そして海へ沈む夕日という絶景が現れるのだ。見られるのは日の入りと引き潮が重なる日だけで、1か月に7日ほど。雲が高い11月は夕日を観るならベストシーズンだそうだ。

SPOT(G) チームラボギャラリー真玉海岸

  • 大分県豊後高田市臼野4467-3  

  • 0978-23-1860
  • 大人¥400、高校・大学生¥250、中学生以下無料 

  • 10:00~16:00(最終入場15:30)

  • 時期により異なる

  • 20台(無料)

  • JR宇佐駅より車で約15分

2017年11月1日時点の情報です

関連記事

九州の小京都冬の日南を巡る

自然の恵みをもたらす“活きた火山”のパワーに触れる

令和時代の“温故知新”犬山フォトジェニック旅

陶石の里に息づくクラフトマンシップ

フーテンが愛した“風景の至宝”人情あふれる下町を歩く

もっと見る