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『天領うなぎのせいろ蒸し』(並¥2,450、上¥2,900、写真は上)。『うな丼』(¥1,800)も人気。

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「ウナギは安くはない。だからこそ責任を
もって味を追求したい」と話す板谷義文さん。

『国史跡 咸宜園跡』から観光名所として名高い豆田町へと向かう。ここで風情ある町並みを散策…と思いきや、香ばしい匂いに引き寄せられる。そのまま暖簾をくぐったのは『いた屋本家』。ちょっと早いがお昼にしようか。
海のない日田では、ウナギやアユなどの川魚は貴重な栄養源として愛されてきた食材。『いた屋本家』は、そんな日田で160年以上の歴史をもつ老舗だ。
名物は『天領うなぎのせいろ蒸し』。日田らしく杉箱に入って登場するや、ほわっと立ち昇る湯気がすでに旨い。蒸したウナギはほろり、とろり。そして何より、この“たれ”。創業以来、継ぎ足し継ぎ足しで守られ、ウナギの旨味を吸い続けてきた極上品。このたれだけでご飯が進む。米は日田産。それにもち米を混ぜ、硬めに炊く。たれがかかってもベタつかず、柔らかなウナギとの食感のバランスも絶妙だ。
完成度の高さはさすが老舗。だが、5代目の板谷(いたたに)義文さんは「生き物を扱っているので、料理の出来に満足しないことはいまだにあります。一生修業ですね」と語る。「だから緊張感をもって仕事をするしかない」と。伝統の味を守るのは、技ではなく惰性で仕事をしない職人の矜持かもしれない。

SPOT(B)いた屋本家

  • 大分県日田市港町3-29

  • 0973-22-1182

  • 11:00~14:30(LO)、17:00~19:30(LO)
    ※なくなり次第終了

  • 54席(禁煙)

  • 5台(無料)

  • 大分空港より車で約90分

2018年10月1日時点の情報です

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