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ソラタネについて

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生月島は溶岩台地の島。大きな石の柱が重なっているような『塩俵の断崖』は、波の侵食などでできた柱状節理。海面からの高さ約20m、長さ500mにわたって続く。

いよいよ最終目的地、生月島へ渡る。航路が整っていなかったはるか昔、朝鮮や中国からの船が波に翻弄されながらやっとたどり着いたのがこの島だったとか。それを「生(いき)」に「属(つ)いた」ので生属と書いていたが、のちに生月と転じたという説もある。
島グルメはやはり見逃せない。『お食事処 ひといき』でランチの海鮮丼を注文する。豊かな漁場がある土地では、何より地魚が楽しみ。この日はイカ、カツオ、サバ、イサキ、クロイオ(メジナ)と豊富。これにウニ、イクラ、エビがのる豪勢な丼に大満足。店長の外山竜也さんは、漁師経験もあり、目利きは確か。魚の状態に応じて寝かせたり、炙ったりしながら、一番美味しい状態で味わわせてくれる。カツオと炙ったサバの美味しさは格別だった。

九州の西の島で東シナ海に沈む夕日を見る

『平戸島の北西700m沖に浮かぶ生月島は東西約2km、南北約10kmの島だ。縦に長い島の西にルートをとり、『サンセットウェイ』の絶景ドライブを楽しもう。人里のない道へ入ると、約10kmのドライブルートの始まりだ。左には島ひとつ見えない東シナ海が広がり、水平線が永遠に続いているかのように見える。右に見えるのは風を受けてなびく草原。自然の威力を感じさせる荒々しく野生的な断崖絶壁は、日本の風景とは思えない。
『塩俵(しおだわら)の断崖』は、壁面に現れた巨大な彫刻のよう。火山活動と波の侵食が重なり、長い時間をかけて生まれた自然の美だ。海に沈む夕日を眺めながらアクセルを踏む。道は緩いカーブを繰り返しながら進む。ゴールの『大バエ灯台』はもうすぐだ。
島の北端の『大バエ灯台』は、切り立った断崖に建っている。江戸時代から明治時代の初めの捕鯨が盛んだった頃、ここから捕鯨船を見ることもできたそうだ。雲の合間に沈む夕日を見送って平戸の旅も終わり。近いうちにまた、いにしえの人たちも見たこの景色が見られるよう、祈った。

SPOT(I)お食事処 ひといき

  • 長崎県平戸市生月町南免4432-42

  • 0950-53-0300

  • 11:00〜15:00(LO14:30)、18:00〜

  • 25席(昼のみ禁煙)

  • 隣接の広場駐車場利用

  • 長崎空港より車で約2時間

2018年11月1日時点の情報です

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