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藍で染めた布は空気に触れることで発色する。「自分が育てた藍が、美しい藍色に変わる瞬間の充実感、幸福感がこたえられないんです」と辻岡さん。

豊かな自然が生む美しきジャパンブルー

午後からは再び市中心部へと戻る。
近年、竹田は全国から多様なジャンルの作り手たちが移住し、ものづくりの町として脚光を浴びている。『紺屋(こうや)そめかひ』の店主・辻岡 快さんも、そんな移住者の一人だ。
辻岡さんは藍染め職人。もともと絵画を学んでいたが、学生時代に藍染めに魅せられて以来、どっぷりとはまり込んだ。その後、藍の栽培から藍染めの製造、販売までを一貫して行いたいと竹田に移住。工房は古い酒蔵を改装し、酒の仕込みに使っていた井戸水もそのまま藍染めに活用した。この環境も移住を後押ししたそうだ。
辻岡さんの藍染めは、有機無農薬で育てた藍と伝統的な製法によって生まれる。手染めにもこだわり、「素手の感覚を大切にしたい」と、真冬でも手袋はしない。手染めのため、かすかな色の揺らぎができるのだが、この揺らぎを辻岡さんは「焔(ほむら)が出る」と表現する。そして、この焔が良いのだと。焔は命の炎のような力強さを湛え、深い藍色は、夕暮れの空のようであり、紺碧の海のようでもあり、見る者を引き込む引力を持つ。辻岡さんは愛娘の名にも“藍”の字を付けた。その心はとことん藍色に染まりきっている。

SPOT(H)紺屋 そめかひ

  • 大分県竹田市竹田町21

  • 0974-62-4188

  • 10:00~17:00

  • 火、不定

  • 1台(無料)

  • 阿蘇くまもと空港より車で約90分

2019年4月1日時点の情報です

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