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ソラタネについて

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工房内。緑が見えて気持ちいい。

1

余宮 隆さん。31歳で独立し16年目。
東京で年に3回ほど個展を開く。

器に目がない人なら、天草の作家、余宮(よみや) 隆さんの名を知らない人はいないだろう。10代の頃に偶然見た古唐津に引き寄せられるようにこの世界へ。唐津の『隆太窯(りゅうたがま)』や前述の『丸尾焼』などで修業し、独立。自らの窯『朝虹窯(あさにじがま)』を開いた。「唐津焼を焼こうとしたけれど全然できてこないんですよ。開き直って好きなものを焼き始めたら、お声を掛けてもらうようになって」と余宮さん。思うままに焼いたら花ひらいた個性。東京など関東圏の器ショップで個展を開くようになり、10年は過ぎた。
土は、『天草陶石』と唐津の土を合わせて使っている。磁器の強さと、土のふわっとした質感の両方を活かしたいからだ。釉薬には、その名の通り飴色のような飴釉(あめゆう)、灰釉(はいゆう)、藁灰釉(わらばいゆう)などを好んで使う。骨董品など古いものが好きという余宮さんらしい。「作品には心が出てしまうので、できるだけストレスをためないようにしています(笑)」。
工房はギャラリーから車で10分程度のところ。人里離れた草木が生い茂る場所。長年誰も住んでいなかった庄屋跡を利用している。今でも燃料に薪を使っているのは珍しく、そのためにこの場所を選んだ。来年にはこの場所にギャラリーを移転する予定だ。

器選びの喜びは倍に! 体感型のランチ

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辻口康夫さん・真理さんご夫婦。

洋服を買う時、試着をするように、器も試せたらいい。それを叶えてくれるのが『山の口食堂』。辻口康夫さんの窯元『山の口焼』の隣にあるカフェだ。
「お客さんから、これは何用なんですか? と尋ねられることが多いんですよ」と辻口さん。「それなら、いろんな料理を盛ったところを見てもらおう」とカフェを開くことに。もちろん、使い方は買った人の自由だが、買う側としては、その器が輝くいくつかの“正解”を知っておきたいものだ。奥さんの真理さんがその気持ちを受けて、手作りした料理を皿に盛り付ける。
ランチは2種類。ミートボールのカチャトーラと、日替り。楕円型の皿や長方形の平皿、やや深さのある小皿など数種類の皿を使う。茶碗を手にとって重さを感じたり、カップは縁の口あたりを確かめることができる。器との暮らしに、あれこれと想像が膨らむ。

SPOT(D)朝虹窯(あさにじがま)

  • 熊本県天草市本町下河内下向874-8

  • 0969-24-4946

  • 12:00〜17:00

  • 不定

  • 2台(無料)

  • 阿蘇くまもと空港より車で約120分

SPOT(E)山の口食堂

  • 熊本県天草市本渡町本渡1755-3

  • 0969-24-2072

  • 11:30〜14:00、ギャラリー10:00〜18:00

  • 日、月、ギャラリーは不定

  • 12席(禁煙)

  • 4台(無料)

  • 阿蘇くまもと空港より車で約120分

2019年11月1日時点の情報です

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