ホーム

ソラタネについて

連載コンテンツ

奥の『いわし揚げ』や『ニンジン天』などは100g¥183~、手前の『梅おはら』や『のり巻』、『しそ巻』などは1個¥108。

「ぶえんはいらんどか~い?」という女性の声と、家庭でさつまあげを作る様子が描かれたイラストが郷愁を誘う。鹿児島ではなじみのCMで有名なのが『有村屋』だ。創業は1912年(大正元年)。2代目の有村盛吉氏は鹿児島のさつまあげを全国で食べてもらいたいと、1965年(昭和40年)にいち早く真空包装を導入した。現在3代目となる有村興一さんは鹿児島県蒲鉾協同組合の理事長を長年にわたって務めるなど、大手老舗企業として常に業界をリードしてきた。「県外でもさつまあげは作られていますが、おでん種として煮込んで食べることが多い。しかし鹿児島のさつまあげはそのまま(加熱せず)食べる。だからこそ味がしっかりした新鮮な魚をすり身に加工したものを使うことにこだわっています」と有村さんは語る。魚の鮮度のほかにも、食べたときの食感や弾力、そして鹿児島ならではの地酒(灰持酒〈あくもちざけ〉)を使った甘味のある味わいなどを守り続けている。膨大な量を製造するため、その工程は機械化された部分も多いが、『のり巻』や『しそ巻』など1本ずつ手作業で成形し揚げている商品もあるというから驚きだ。また「さつまあげはミンチにした魚をさらに練ることで、刺身などで食べるより弾力が出ます。弾力のあるさつまあげをきちんと噛むと脳の活性化にもつながります。魚を食べる機会が減った子どもたちにもっと食べてほしいです」と、食育の一環として小学生の工場見学も積極的に受け入れているそうだ。
さらに1975年(昭和50年)には、東南アジアとアメリカに輸出を開始し、1998年には食の国際安全規格であるHACCPシステムの認証を受けた。そして2012年にインドネシアの工場が稼働し、2014年には同工場でイスラム教の戒律に則って調理・製造された商品と認定されるハラル認証を取得するなど、さつまあげを鹿児島の特産品の地位にとどまらせるのではなく、海外でも愛されるブランドへと羽ばたかせる礎も築きつつある。

有村屋 郡元本店

  • 鹿児島市郡元2-18-4

  • 099-251-0339
  • 8:30~18:00

  • 鹿児島市電涙橋電停より徒歩2分

2017年11月1日時点の情報です

関連記事

もっと見る