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ソラタネについて

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つけあげの中に見える白い粒が豆腐。揚げたてなど温かいうちに食べると生姜の爽やかな香りが際立ち、独特の味わいがある。

阿久根近海で採れた生のヒジキを入れた
さつまあげ。こちらには豆腐は入って
いない。他にアオサ入りなどもある。

魚のすり身に塩、砂糖、地酒などの調味料を加えて作るのが鹿児島のさつまあげと書いたが、実はそのひと枠だけに収まらない。県北西部の阿久根市やいちき串木野市近辺ではいつ頃からどのような理由でかは明らかではないが、“豆腐入りつけあげ”が主流だからだ。そこで阿久根市で1903年(明治36年)に創業した『平塚屋』を訪ねた。こちらも現在の製造工程は機械化されているが、原料の魚は地元で水揚げされた新鮮なアジやエソなどを用い、契約農家が栽培するサトウキビで作る黒糖やザラメ、刻んだ生姜も入る。そこに水気を絞ってからミンチ状にした木綿豆腐をすり身に混ぜ合わせる。これが平塚屋のつけあげだ。豆腐が加わるとすり身だけのものに比べ弾力は足りないが柔らかい食感に仕上がる。冷めて少し硬くなっても、食べる前に熱を加えると程よい柔らかさが戻るそう。
創業から114年目の2017年10月、平塚屋は『ひみつの花園・コモレビ農園 ここマルシェ』に新店舗を構えた。つけあげ、黒豚やキビナゴ製品、鹿児島県内各地の特産品なども同じフロアで販売する。販売形態は変化しても創業以来作り続けてきたつけあげは変わらず、歴史は続いていく。

さつま揚げの平塚屋

  • 鹿児島県阿久根市多田454-2(ひみつの花園・コモレビ農園 ここマルシェ内)

  • 0996-73-3685
  • 10:00~17:00

  • 火、年末年始

  • 肥薩おれんじ鉄道阿久根駅より車で8分

2017年11月1日時点の情報です

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