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『あか牛丼』(¥1,680)。蓋を開けると艶やかな赤身肉が顔を出す。甘辛い特製ダレと自家製のあか牛味噌、ワサビ、半熟玉子の組み合わせに思わず唸る。

近年の肉ブームにより、"霜降り=旨い"という牛肉の概念が覆されつつある。健康志向の高まりに伴い、脂肪分の多い部位よりもヘルシーな赤身がより好まれる傾向にあるようだ。赤身肉というと外国産をよく目にするが、日本固有の和牛も負けてはいない。今回紹介する『くまもとあか牛』は和牛原種のひとつ『褐毛和種(あかげわしゅ)』で、熊本が誇るブランド牛である。阿蘇の大自然で育ったあか牛の知名度を全国区へと導いたのが、内牧(うちのまき)温泉街に暖簾を掲げる『いまきん食堂』。連日行列の人気店で、県内外だけでなく、海外からの来店客も多い。皆の目当ては、ルビー色に輝く艶やかな肉が盛られた『あか牛丼』。1日600杯も注文が入る看板商品だ。
創業は1910年(明治43年)。当初は出張料理や仕出し業を営んでいたが、戦後は大衆食堂へとシフトし、地元で愛される食事処となった。その後、「内牧温泉を訪れる観光客に向けて、地産食材を使った名物料理を」と、あか牛丼を生み出した。
あか牛は『なかの牧場』と『家入畜産』から仕入れており、丼に使うのは赤身肉であるモモの部位。レアに焼き上げられた肉は、赤身とは思えないほど柔らか。噛むほどに和牛本来の旨味が口いっぱいに広がり、しみじみと美味しい。
「まずは、肉だけで。次に、肉の下に隠れている自家製の漬物と一緒に楽しんでください。あか牛味噌を添えているのでつけて食べると味の変化も楽しめますよ。最後はとろとろの玉子を絡めてどうぞ」と4代目店主の今村 聡さん。丼の評判を喜びながらも、「店が繁盛しているのは、お客さんはもちろん、地域の協力があってこそ。地元の方々に支えられています」と謙虚に微笑む。行列時に整理番号を記入したオリジナルの『内牧周遊MAP』を配布するのは感謝の表れかもしれない。待ち時間に周辺の観光スポットを案内することで、地域の活性化へと繋げているのだから。

待ち時間は平均約2時間。受付時に整理番号がもらえるので、時間を有効活用して周辺の観光スポットに出掛けよう。

いまきん食堂

  • 熊本県阿蘇市内牧290

  • 0967-32-0031

  • 11:00~15:00(最終受付)

  • 水、第3木、1/1(祝)、1/2(水)

  • 70席(禁煙)

  • 12台(無料)

  • 九州自動車道熊本ICより車で約50分

2019年1月1日時点の情報です

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