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定番の『白熊』(¥740)。ベビーサイズ(¥520)もある。トッピングのレーズンとチェリーがシロクマの目、鼻、口に見えることが『天文館むじゃき』の『白熊』の名前の由来。

40年近く前、私は夏祭りの日に「デパートの食堂でしろくまが食べたい!」と親にせがんだ記憶がある。当時は今ほど気軽に食べられなかったしろくまは、子ども心に憧れの食べ物だった。少なくとも私にとってしろくまは、祭りの屋台で買える手軽なかき氷ではない。色とりどりのフルーツが盛られた甘いしろくまは、特別な日の特別なものだった。そんなしろくまの元祖のひとつが、全国区の人気を誇る『天文館むじゃき』。しろくまといえば『天文館むじゃき』、『天文館むじゃき』といえば『白熊』。鹿児島のしろくまを語るならまずはここの『白熊』を食さねば。
1947年(昭和22年)に創業者の久保 武氏により考案され、2年後に販売を開始した『白熊』。当初はシンプルだったかき氷に、改良を重ねてさっぱりとした自家製ミルクをかけ、チェリーやレーズンなどをトッピング。盛り付けた姿がシロクマの顔に見えたことからこの名前が付いたという。
作り方は、まず器にフルーツ類や白豆を入れ、ゆっくりと凍らせた透明の氷を昔ながらのカンナで削り、ふんわりと器に盛っていく。そして雪のようにきめ細かく、口に入れるとスッと溶ける氷に、秘伝の自家製ミルクと蜜をかけ、フルーツをトッピングしたら完成となる。その特徴は、味を決定づける自家製ミルクのレシピが門外不出であるということ。社内でもごく限られた者しか知ることができないという徹底ぶりだ。食べるとわかるが、決して甘いだけのシロップでも練乳でもない、さっぱりとした秘伝のミルクが、70年の長きにわたり愛される秘訣といえるだろう。
今や鹿児島グルメのひとつとして多くの観光客が足を運び、夏場は順番待ちの行列ができることもしばしばだ。味も1種類ではなくさまざまな『白熊』が生み出され、食べ歩きに便利なハンディタイプなども登場している。元祖にして常に進化する、それが『天文館むじゃき』の『白熊』だ。

ビル1Fにある『白熊菓琲』。ほかの階では、鉄板焼きや洋食も食べられる。

天文館むじゃき本店
(1F 白熊菓琲(しろくまかふぇ))

  • 鹿児島市千日町5-8

  • 099-222-6904

  • 11:00~21:30(LO)、
    7・8月、日祝は10:00~21:30(LO)

  • 不定

  • 60席(禁煙)

  • なし

  • 鹿児島市電天文館通電停より徒歩3分

2019年7月1日時点の情報です

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